久しぶりに緊張感を味わっている。鉄道写真は一発勝負だ。
見通しの良いこの地点からは、列車が接近してくるのがよく見える。
E231系のように白くない、黄色いライトの輝きは211系と同じだが、遠くからでも前面非貫通構造であることは見て取れる。
「9年ぶりだな。」
「ああ、間違いない、ストライプだ。」

185系登場30周年を記念して、A8編成の1編成だけが国鉄時代の登場時の塗装に戻されました。この、車輌のどちら側から見ても、右斜め緑ストライプという点対称の塗装は当時は非常に斬新で、強く印象に残っています。ですが、2002年までにすべての編成が湘南色のブロック塗装に変更されてしまい、この点は密かに残念に思っていました。
8月10日の朝に、国鉄色に塗装を戻したA8編成が臨時「踊り子」号で東京から伊豆急下田へ向かったのを知りました。この編成はすぐに伊豆急下田で折り返して、やはり臨時「踊り子」号として東京へ帰ってきます。
この列車は修善寺行きの付属編成を連結していないので、上り列車でもストライプ塗装を撮影することが可能です。(付属のC編成は東京方に連結されています。)
そこで、列車を待ち構えました。
今、東海道線は昼間は節電ダイヤとなっており、湘南新宿ライン以外は列車番号は9000番台となり、臨時列車として運行されています。
「踊り子」号はもともと今年の3月のダイヤ改正で本数が減らされていました(伊豆が観光地として地盤沈下しているのでしょうか?)が、震災の後さらに本数が減らされました。
しかし、夏場になると需要があったのか、数多くの臨時列車が運転されています。
185系の華は既に特急「踊り子」ではなく、朝夕の「湘南ライナー」としての活躍の方に移ってしまっているのかもしれません。それでも、伝統ある東海道線東京発伊豆方面行き優等列車の後継者として、まだまだ輝きを放って欲しいです。
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